コンクリート打ちっ放しの家の住み心地を改善するため、大幅な改築に踏み切ったK様邸。
スケルトンにして再構築したことで、夏は暑く、冬は寒いというデメリットを解消し、デザイン的かつ居心地のいい家に生まれ変わりました。
機能性に優れた素材を巧みに使った秀逸リフォーム。その裏側には〝企業は人なり〟ということを教えてくれるエピソードがありました。
内装を一新されたいきさつは?
ご主人「元々は打放しコンクリートの現代的な建物でしたが、冬はひんやりと寒々しく、夏はコンクリートが熱を吸収して暑いというデメリットがあったんです。それで再構築を試みようということになりました」
ウスクラ建設に出会ったきっかけは?
ご主人「ウスクラ建設のOBのお客様のご紹介でした。すでに地元のリフォーム専門会社や大手建設会社に現地調査を依頼している段階でしたが、たまたま前社長の薄倉信和さんが比較的時間が空いているということで一度来ていただいたんです。
私は縁もゆかりもない下町の小さな工務店に何が出来るのかとひやかし程度しか考えていませんでした。
しかし、前社長は建物の中を一つ一つ丁寧に、ひたむきに調べてくださったんです。自分の息子ほどの年齢の私に対しても心遣いを持って、住む側の立場を考えながら淡々と仕事をこなす背中を見て、立派な方だなと思いました」
前社長の仕事に対する姿勢が決め手だったということでしょうか。
ご主人「はい。でももちろん実際担当するのは社員の方だと思っていたので、前社長の精神や教育がスタッフにも行き届いているかが重要なカギとなりました。笠原さん、薄倉大二郎さん、鈴木さんをご紹介いただいた時、もちろん100%ではないけれど心遣いやひたむきな姿勢がきちんと教育されていることを確信いたしました。それでウスクラ建設さんに頼むことにしたんです」
リフォームでこだわった部分は?
ご主人「居心地のいい家にしたかったので、素材にはこだわりましたね。壁面には宇宙ロケットに使用されている〝ガイナ〟という塗料を使用しました」
鈴木「ガイナは遮熱・耐熱効果のある機能性に優れた塗料です。防音や消臭効果もあるんですよ」
薄倉「素材に関しては無垢床や麻や炭化コルク、大理石といった自然素材もご提案させていただきましたね」
ご主人「色温度にも気を配りました。遠ざかる色、近づく色、温かみのある色、と目の錯覚を利用して空間をできるだけ広く見せる工夫をしましたね。リビングの壁は一部だけベージュを取り入れて高さを強調しているんですよ。両サイドに設置されている間接照明がさらに吹き抜け感を演出していますよね」
薄倉「このベージュの部分は調湿効果のあるエコカラットなんです。空間デザインと機能性の一石二鳥をあらゆる場所に取り入れましたね」
完成していかがでしたか?
ご主人「夏、冬の温度の感じ方が随分変わりました。特に階段回りは顕著に感じます」
鈴木「階段はところどころ透明なグレーチング板を設置して採光を多くしたんですよね」
ご主人「そうですね。窓もインナーサッシのトリプルガラスにしたので、冬も窓の際まで空間として利用できるようになりました」
「心遣いやひたむきな姿勢が社員に行き届いていると確信しました」
鈴木「工事には2ヶ月かかりましたね。夏場だったから暑くて大変でした」
ご主人「鈴木さんにはひと夏、現場に通い詰めていただきました。私のわがままにも対応してくれて、滞りなく進めていただいたので、やはり前社長のしつけが行き届いていると感じましたね」
薄倉「プロフェッショナル集団の一員として、施主様そして建物に対して何が大切かを常に見極め、時に施主様、住む側の視点に立ち大切なものを見つめるという社訓を改めて再認識できた日になりました。前社長より事業継承というバトンを担い、棚板一枚から宇宙ロケット塗料まで、アフターメンテナンスに携わらせていただきたいと思います」
ご主人「頼りにしています」